親が5年間口きかなかったとき子供が感じていたこと【妻が口をきいてくれませんの感想】

ツイッターで話題になっている「妻が口をきいてくれません」を読みました。

結構衝撃的な内容ではありつつも、これはあるあるの集大成だなと感じました。

なぜかというと、自分の家族がまさにこれだったからです。

うちの家族は私が高校に入るまでは、基本的仲良くてごはんもいつもみんなで食べるし、土日どっちかは車でおでかけにいくし車の中でみんなでゲームもするし、ごはん食べ終わった後もみんなでテレビみてみんなで話したりして周りの友達からもほんと家族仲いいよねーといわれるような家族でした。

私は高校にあがった頃に理由はわかりませんが、両親が一切口をきかない状況に陥りました。

ツイッター上で「この家の子供たちがどう感じていたか気になる」という声がいくつかあるのを見たので、
そのとき自分はどう感じていたかと、どうしたらこういう状況を避けられるかを考えてみました。

目次

どう感じていたか

そのときは「なんで?」「なぜ話し合わない?」という気持ちが一番強かったです。
私も妹もある程度大きかったので家族みんなで一緒に出かける機会もそんなになく、家族生活はそこまで不具合なく普通に過ごせていたと思います。

ただ、この状況が良いことではない。というのは感じていて長女なりにどうしたらこの状況を変えられるのかを考えたりしていました。

特に私が親元を離れてから1年に2回ほど帰省して家族に会う度、自分の家族の異常さを感じとても悲しくなったことを覚えています。

ちょうどその時期に書いた日記が出てきたので原文のまま載せてみます。(結構長いです)

高校の頃は、いってらっしゃいもおかえりもなくてお父さんが帰ってきた瞬間にお母さんはごはんをテーブルに置いてすぐ別の部屋に行った

お父さんもそれに対して何も言わずただ食べるだけ

そんで寝る

朝はお弁当代をお母さんが机に置いていてそれをお父さんが持っていく

ただそれだけの生活が3年続いた

私と妹はいつもお風呂でため息をついて「一緒にいるこっちがやんなるね」って話してた

お父さんとお母さんが喋らないだけで子供との関係はそんなに変わらなかった

けど妹はすごくお母さんっ子だったのとその時中学生だったのもあって思春期の女子特有のお父さん嫌いみたいなのも重なってあまりお父さんとも話さなくなった

私は家族みんながすきだったけどみんなが仲良しじゃないその現状が耐えられなかった

で問題はここからなんだけど

今回少しの間また家に帰ったとき、お父さんが帰ってきたらおかえりは言うんだけどすぐ別の部屋に妹とお母さんが移動するの

なんで?ってきいたら邪魔だって

邪魔 って・・・

お父さんなのに

家族なのに

たしかにそん時のお父さんは仕事に疲れも溜まってて愚痴っぽくて正直絡みづらかった
けどそういうのも聞いてあげるのが家族なんじゃないんかなーと思ったんだ

お父さんはほんとに調子が悪いときは体にでる
お母さんと昔しゃべんなかったときはごはんあんま食べなかったから8キロ減った
お薬も飲んでた

そんで今回帰ったときは13キロ減ってた
喧嘩してないのに

お仕事が忙しくてご飯買う時間もないしストレスで食欲もないらしいしなんでそんな状態の父をほっておけるんだよ!!!!!!!

お仕事から帰ってきて疲れてるのに一人にされて邪魔もの扱いされて父ってそんなに肩身の狭い身分だったっけ?

私ぐらいは話そうと思ってそのときは積極的にお父さんといたけど今はもうこっちに帰ってきたからたぶんまた一人だしまったく家族と話してないわけではないと思うけど心配だよ

でもそんなお父さんのことを可哀想と思ってしまっている自分も嫌だし、自分だけが現状に疑問を持っててあたふたしてるのもしんどい

たまにお父さんは息子がほしかったんじゃないかなと思って辛くなる

好きなバイクとか車の話も誰もわかんないし私が男に生まれてた方がもっと嬉しかったんじゃないかなあ

あー余計なことばかりを考えてしまう
私が平和を求めすぎなのかもしれない
家族ってもんはそれがけっこう普通なのかもしれない
でも私は普通じゃないと思うからみんなで仲良くしたい
たぶん誰かが悪いとかじゃなくて一人ひとりに原因があるとおもう
でも何気にみんな頭固いからたいへんだわ

なんでわたしばっかこんなこと気にしてるんだろう

こんな感じです。

私の中ではどうにかしたいという気持ちと、自分は近くに居ないくせに心配だけして口出しするのもどうなんだという葛藤があったり、妹が母親の味方になってますます父親と距離が離れるという状況も嫌でした。

妹は母親と仲良くてひょうひょうとしているように映っていたけど、スカイプで話したときに私が家族のことで泣いてしまい、そのときに妹も辛いと泣いていたので彼女としても会話のない両親との間で精神をすり減らしていたのかと思うと1人で家から出てきてしまった自分がすごく自分勝手に思えて、全てを妹に任せてしまって申し訳なく思いました。

離婚した方がいいと思っていたか

答えは「No」です。

twitterなどで多数「子供がかわいそうだから別れた方がいい」という意見を目にしました。

確かに私も親が口をきかない状況がずっと続くのであれば、別れた方がいいと思います。

ただ、子供だった私たちからすると

  • 両親共に子供との関係性は良かった
  • いつか元に戻る日が来ると信じていた

という点で「離婚はしないでほしい」と思っていました。

もし、致命的な出来事があってもう絶対に両親の心が通い合うことはないことが目に見えていたなら別の考えに至ったかもしれません。

これは状況次第なのでそれぞれですが、私は離婚しないで欲しかったし、最終的に離婚しなくて良かったと思っています。

時間が経って今思うこと

今思えば父も母も辛かったと思います。

父は疲れて仕事から帰ってきてもコミュニケーションを取る相手もおらず、寂しい思いをしていたと思います。

母は母で無視をするという選択肢を選ぶほど鬱憤が溜まっていたのだろうし、自分の愛する人を見限った訳ですからそれはそれで辛かったと思います。

見限られるのもかなりキツイけど、自分の好きな人(期待したい人)を見限るという行為もなかなか悲しいことですよね。

実はうちの家族は現在は仲の良い家族に戻っています。きっかけははっきりとはわからないのですが、祖父母たちの介護が必要になってお互い協力せざるを得なくなったことが理由の一つなのかなと思っています。

私は元どおりになったことがすごくすごく嬉しくて今は家族に会うのが楽しみです。

でも、もし元通りになっていなかったらと思うと辛くて想像もしたくないです。
親の関係性というのは子供にはどうにかしたくてもどうにも出来ないことが多いです。

じゃあ、どうすればこういった状況を避けられるのか自分なりに考えてみます。

いちばん大切なのは、「違いを認めること」「話し合うこと」「理解しようと努めること」

急に変なことを言いますが、私は夫と喧嘩をしたときSMAPのセロリを脳内で流すようにしています。

「育ってきた環境が違うから〜好き嫌いは否めない〜♪」です。

正直このセロリのように考えられるか否かで、他人との共同生活が上手く行くか行かないかの決め手になるように思います。

喧嘩をしたとき、人は自分の視点からしか物事を考えられません。何で相手は自分を理解してくれないんだ。と考えてしまいます。

特に夫婦なんてオスとメスとして惹かれ合っただけでそもそも育ちも価値観も全然違うし、理解できないことが多いのが普通です。血が繋がった家族でさえ、理解に苦しむことだってあるんですから。

そこで、違う価値観を受け入れて歩み寄ることが一番大事だと思います。

「自分を分かってもらう」をゴールにしてしまっては、いつまで経っても解決できません。

一番最初にすることは「相手と自分は違う考えを持っていることを認める」
そのあとに「その価値観を共有する(話し合う)」

人は付き合いが長くなればなるほど「自分のことを分かっておいて欲しい」という気持ちが大きくなります。
「もう何年も一緒にいるのに、なんでそんなこともわからないの?」と思います。

でもそれは「相手を理解することを面倒になって放棄しただけ」のような気がします。

長い付き合いであるからこそ、言いづらいかもしれないけど自分の考えを言葉で伝えることが大事だと思います。

話し合いの段階で全く譲れず、喧嘩が終わらないこともよくあります。
そういうときは、一旦頭が冷えるまで待ってから落ち着いた状態で話した方がいいです。

最後の「理解しようと努める(歩み寄る)」というのは「折れる」だとか「勝ち負け」ではないです。

お互い違う価値観なので、考えても理解できないことはあります。
ですので、無理に自分に嘘をついてまで理解したフリをする必要はないと思います。

それでも「ここは納得できないけど、この部分なら相手の希望に添えるよ」というところを見つける。そしてそれを口に出して伝える。

それが小さなことでも、相手が少しでも自分の意向に合わせてくれる努力が感じられれば自分は相手に何ができるか考えられるはずです。

この方法を読んで、「いや、そんなことは分かってるし最初は努力してたけど鬱憤がたまりまくってもういいやってなったのよ」という人もいると思います。

私は子供が居ないし、夫婦2人で向き合う時間がありますが、お子様のいる人達は日々忙しくこんな風に都度話し合いをするのは難しいのかもしれません。(子育てに伴う気苦労や大変さも私にはまだ分かりません。)

それでも、「自分の思いを伝えることを諦めないで欲しい」と思います。

親が仲が良いことは子供にとって幸せの一つ

私は両親が全く話さない時期を経て、今元通りになり、より一層「家族仲が良いこと」は貴重で尊いことだと思います。

自分が結婚して余計に、夫婦は血の繋がらない他人だし、親と子供だって血が繋がっているだけで大きくなれば違う価値観を持ったり別の人間になっていくからこそ「仲良くいる」ことの難しさを感じます。

現在は、年に2回ほど実家に帰っていますが私が家族での好きな時間は「焼肉を食べに行った後、みんなでアイスを買いに行く時間」です。

なんてことのない時間のように思いますが、父と母と妹が並んで一緒にアイスを選んでいるのを見ているととてつもなく幸せに感じて毎回写真を撮ってしまいます(家族は私がそんな風に思っていることは知らないでしょうね)

子供にとって両親が口をきかないのはとっても寂しかったし、子供なりに色々悩んだりしました。
今、お子さんがいる人たちも1人の人間なのでそれぞれ感情があると思いますが、両親が仲が良いというのは子供にとって幸せの一つだということは頭の片隅においておいてもらえたら嬉しいと思います。

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